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電波法に準拠した電波暗室を自分で作ることはできるのか(失敗作の例)

Posted on Posted in 趣味的なIT・ネットの話題

ESP8266の実験用にebayでNode MCUを購入したのですが、このモジュールは国内で販売されているものと違い、TELEC認証(技適マーク)がついていません。そのためこのまま電波を発射すると電波法違反になってしまいます。それでは流石に職業上マズいので、合法的に使用できないか考えてみました。

一つは送信電力を弱めて微弱無線局にする方法。ただネットで調べていると、1.2GHz帯で微弱無線の送信出力に使用とすると、送信側、受信側のアンテナが接する距離しか取れないとのこと。
http://www.eleki-jack.com/archives/images/Elc02_030~031_toku1~AP.pdf
http://www.circuitdesign.co.jp/jp/technical/technical_pdf/bijaku.pdf.PDF
モジュールは2個あるので、出力設定を最小にして、パターンアンテナをぶった切れば何とかなるかと思ったのですが、23nWという微弱な出力とするのは困難ですし、距離1mmでも通信不可となると意味がありません。

そこでもう一つの方法である電波暗室内で実験することができないかと考えました。電波暗室が法律上の電波暗室となり得る条件はこちら。
http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/material/dwn/kouzi3.pdf
要は40デシベルの減衰が実現できるシールドですね。こういった電波暗室はお金を払えば大規模なものが借りられるようですが、ちょっとした実験で都度レンタルするわけにもいきません。そこで電磁波のシールドをする袋をつくったらどうか思いつきました。銅箔テープが余っているので、これをチャック付きポリ袋の表面に貼りまくったらシールドとして機能しないかという発想です。銅箔自体は-70dbぐらいの電磁波遮蔽能力があるようですので。

EMC対策用の導電性メッシュが多く市販されているようですが、メーター単価で1万円近い値段がするのと、Amazonあたりで「電波が通る」というクチコミが立ちまくっているので、今回はとりあえずパスです。

で、早速作ってみました。
FullSizeRender 6
とりあえずiPhoneが入る大きさでの実験です。iPhoneをテザリングのアクセスポイントにして、Mac OSXのワイヤレス診断でRSSIを計測します。RSSIの変化量とシールドの減衰量は意味合い的には同じでは無いと思われますが、厳密な計測機器など持っていないので、まずはこれで実験です。

この袋に入れない状態でのiPhoneの受信強度はこちら。
スクリーンショット 2015-09-21 17.25.20
袋に入れるとこの状態。単純計算でも15dbぐらいしか下がっていません。
スクリーンショット 2015-09-21 17.26.02
若干減衰したものの、十分に通信できる数値です。単純掲載でも3M法と言われるぐらいなので、3M程離してみたときの状態がこちら。
スクリーンショット 2015-09-21 17.26.30
これでもまだ通信が可能な数値です。2階の角のwifiアクセスポイントと同じぐらいの受信感度なので、残念ながら微弱電波と評価できるような出力にはなっていないと思われます。と思っていたら、タイミングよく、この袋の中で携帯が鳴り出しました。誰が僕に電話をしてくれたようです。基地局と通信できるだけの出力があるということは、微弱無線な訳が無いですね。

そんなわけで工作失敗ネタでした。せっかく買ったNode MCUモジュール使いたいのですが、なにかいい方法ないですかね−?

 

 


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