質問:
当社はこの度オンラインショップを開設して、ロボットのキットや完成品、部品、書籍の販売を企画しています。この中でもキットや完成品の販売はトラブルが多く発生するのではないかと予想しておりますが、サイト構築や運営にあたって気をつけておくべき点は何でしょうか。
回答:
ロボットの販売に関しては不良品対応及び賠償問題への対応に注意しておくべきでしょう。
・不良品について
ロボットの販売に限らず、およそ商品を販売した場合には、その商品に不良があった場合には、交換・修理の義務があり、またその不良によって購入目的の達成ができない場合には、返品に応じる義務があります。
不良があったと購入者から連絡があった場合に、ショップ側としては、不良の有無を確認する必要が出てくることになります。これが単純なものであればいいのですが、ロボット関係の部品などの場合には、①本当に「不良」なるものが存在しているのか、②その「不良」なるものが本当に不良として評価すべきものなのか、③「不良」が販売当時から存在していたのかの判断が困難な場合が多いと思われます。そのため対応に際しては、確認のために商品を一旦預かる扱いとして慎重に判断することとしたり、メーカーの担当者から確認作業について協力を得られる体制を作っておくことが必要でしょう。
・賠償問題について
販売店の責任については、「販売店は製造物責任を負わないので大丈夫」と誤解されているケースが多いのではないかと思います。
確かに、販売した物品の欠陥が原因で購入者が怪我をしたり、その他の損害が発生したとしても、販売店が製造物責任を負うことはありません。しかしそもそそも販売店は購入者に対して、「瑕疵担保責任」「債務不履行責任」を負う立場にあります。そのため購入者に損害が発生したときには賠償責任を負う可能性が高いと言えます。製造物責任法の経緯も製造物によって損害が発生したときに販売店にしか責任追及をできないのは問題であるとして制定されたものです。
この前提において販売店の立場として重要になるのは、当該製品に内在しているリスクをどのようにして説明するか、そして適合性をどのように確保するかということになります。
例えば最近のロボット用サーボモータは非常に強力ですので、人に怪我をさせる危険が充分にありますし、話題のリチウムポリマー電池も、充電方法を誤ると爆発の危険があります。想定されるリスクについては、独自に注意文を記載したり、メーカーの同旨の文書にリンクを張っておく等の対応が必要でしょう。
また、適合性、つまり、その製品の購入者がその製品をを取り扱うに充分が知識、技能を有しているか否かにも注意を払っておかないと、どれだけリスク説明を行っても、その説明内容を理解してもらえなかったり、使用条件を遵守できず、販売店が結果責任を負ってしまうリスクがあります。そのため「この製品の取り扱いについては専門的知識や技量が必要となります。」といった注意書きを掲載しておくことも必要になるでしょう。






